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チョコレートの展覧会

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秋の恒例、Salon du Chocolat に行ってきました。 フランスは「サロン・ド・何とか」が大好きで、 有名なところでは、Salon du Vin 「ワイン展示会」がありますが、 ほかにも、Salon de l'Etudiant 「学生の(ための)展示会」、 あるいは、Salon du Livre 「本の展示会」、 はたまた、Salon du Marriage 「結婚(に関する)展示会」などなど、 メトロの地下道を歩いていると、いろいろな「サロン」のポスターを目にします。 サロンという言葉には、なんだか少し素敵な響きがあって、 文学サロンなんて、ちょっと秘密めいていて、 いったいどんな会話が交わされているのか、 どんな人たちがどんな服装で集まっているのか、すごく空想が膨らみます。 絵画の世界でも、公式のサロンから拒絶された作品を集めた、 Salon des Refuses「落選展」で、マネの『草上の昼食』が話題をさらって、 そののちの絵画史を画する事件になったり、 とにかく、フランスの文化史に欠かせない要素、サロン。 まあ現代日本人としては、サロンとカタカナで書くと、 「日焼けサロン」「エステサロン」「脱毛サロン」などの方が先に来ますが。 しかも、この3つ、フランス人にかけているものばかりな気が・・・。 深く追求するのはやめておきますが。 さて、会場に入ると、有名デザイナーがデザインした、 チョコレートでできた(?)洋服がずらり並んでいて、異様です。 チョコレートでできたオペラ座もありましたが、 正直、インパクトはこちらの方が強かったです。 会場には、フランスだけではなく、スイスやスペインなど、 各国から集結したショコラティエが所狭しと軒を連ねていて、 油断して試食しまくっていると、結構すぐにお腹がいっぱいになります。 チョコレートばかりそんな食べられないよ、というお客さんの反応を見越してか、 会場の中央の特設ステージでは、メキシコ人のダンサーが踊ったり、 巨大なチョコレートケーキを席に座っている人たちに切り分けたり、 お客さん入り乱れてのブラジル・ダンス大会になったり、なかなか賑やかでした。 チョコレートの洋服を眺め、 スペインのチョコレート(ナッツぎっしり

Vampire Weekend

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いまさらですが、今年の夏の収穫と言えば、 Rock en Seine というフェスで Vampire Weekend を観れたことです。 このどことなくあか抜けないニューヨーク発の4人組。 ボーカル兼ギター、ベース、ドラム、キーボードというシンプルな編成。 ライブは、オーディエンスも踊り狂い、文字通り熱狂の渦でした。 彼らの1stアルバムから、フランスも歌詞に登場する一曲です。 (訳はかなり適当です。間違っていたら教えてください。) 「子供じゃチャンスを手にできない」(The Kids Don't Stand The Chance) 破壊的な背泳ぎで、 はるばるフランスから。 きらきら輝くカフスボタン、 袖に漂う高品質。 ピンストライプの男たちが、明け方に。 踊りを踊りにやって来る。 純エジプト産の絹をまとって。 子供じゃチャンスを手にできないんだよ。 君たちは練習は嫌だと言う。 計画は台無しにする。 歴史を無視して、 そんなものにロマンはないと言う。 ピンストライプの男たちが、明け方に。 踊りを踊りにやって来る。 4000万ドルの札束! 子供じゃチャンスを手にできないのさ。 私だって仕事は好きじゃなかった。 でもそれは最初のうちだけだったな。 いまのところ君たちの枕はふわふわだ。 でもそれでも君たちは進んでいかなければいけないね。 ピンストライプの男たちが、明け方に。 仕事仲間もダンスに夢中。 撃ち抜かれた札束が宙に舞う。 子供じゃチャンスを手にできないんだろ。